【一家総出杯6位】狂戦士キレイハナwith毒草たちとヨマワル3姉妹【ポケモンORASトリプルバトル】
初めまして。最近トリプルバトルを始めた千房(ちふさ)です。
先輩トリプル勢の皆様に触発されて構築記事なるものを書いてみることにしました。
ブログ自体が初めてなので、拙い点も多々あるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
今回の構築は、9月24日に行われたDOVEさん主催の一家総出杯という、2進化するポケモン2族だけが出場できる特殊ルールの大会で使用したものとなります。
詳細はこちらをご参照ください。
それでは前置きはここまでにして、本題に入るといたしましょう。
構築に至った経緯
私の最推しポケモンはナゾノクサ一族なのですが、対戦ではやや不遇気味ということもあり、今大会のルールでなら活躍させられるかも(?)と思い至りました。
まずはパーティーの要となるエースに相応しい最終進化系、ラフレシアかキレイハナかの2択は正直かなり悩みました。今回のルールでは分岐進化するポケモンは片方だけの採用となります。
トリプルバトルは如何に強力な範囲攻撃を当てて高い火力指数を叩き出すかが重要となる、と理解しています。そして、一部の例外を除き、エースの放つ範囲技はタイプ一致が望ましい。
しかし、ナゾクノクサ一家の扱えるタイプ一致の範囲技、と言うかそもそも草タイプの高威力範囲技って「はなふぶき」しかないんですよね。おまけに物理技です。御三家の一角を担うタイプだと言うのに、「ふんか」や「しおふき」に該当する技がないんですね……。あったところで、草技の通りが悪すぎて使われないだろ、とか言わないでください。また、第6世代のナゾノクサ一家は「ヘドロウェーブ」も覚えませんので、タイプ一致の高威力範囲技は「はなふぶき」1択になります。もうこれ無理だろ。
よって、エースは物理型での運用に適した方を選ぶことになりました。確かにラフレシアとキレイハナはA種族値が共に80ですが、今回の型では特殊技を切る関係からCが死にステとなり、その点で不要なCを差し引いてBとDが厚くなっているキレイハナがエースに最適であると結論付けました。
ラフレシアは毒複合によるフェアリー耐性が何よりも魅力的ですが、今大会の環境を見るにフェアリーはラルトス一家やフラベベ一家、フレガ組ぐらいなので、より確実に多いであろう天候パに対して強く出られる耐久に厚いキレイハナを重視した形となります。
次に、ナゾノクサ一家を運用するにあたってのサポーター兼サブエースを選出するのですが、まず前提として、ナゾノクサ一家を晴れ葉緑素で運用するのは非常にリスキーであると判断しました。ナゾノクサ一家のS種族値が30~50とかなり鈍足のため、晴れ下であっても上を取るためにはそこそこSに振らないといけません。ただでさえ耐久も火力もキツイのにSに振る余裕はなく、まして晴れ状態で炎技を喰らうとどれだけ耐久に振っても確1になる上に、そもそもフシギダネ一家の完全劣化になります。
そのため、Sは切り捨てて耐久を厚くし、晴れには依存せずトリルで上を取るという選択肢しかありませんでした。しかし、この大会はトリルを通すのがかなり困難であることも予想されました。よって、確実にトリルを張れる一家をサポーター兼サブエースにすることにしました。
当初はワイガもファスガも両壁もトリルも採用できるラルトス一家に目をつけていたのですが、大会直前になってラルトス一家の耐久の脆さが気になり始め(※完全な疑心暗鬼です)、急遽、猫騙しが無効かつ耐久に優れるトリックルーマー・ヨマワル一家に変更するという暴挙に出ました。今思うと、だいぶ愚策でした。
長くなってしまったので、以上をまとめると、
トリルして物理型キレイハナでヒャッハーしてやるぜ
ということになります。それでは、次からは詳しく個体解説していきます。
個体解説
キレイハナ(NN:ベルセルク)
クサイハナ(NN:ベニテング)
ナゾノクサ(NN:ヒヨス)
ナゾノクサ@こうかくレンズ(にげあし・のんき)
151(244)-70(0)-89(44)-95(0)-113(220)-30(0)
いばる/ねむりごな/おさきにどうぞ/まもる
ぽけっとふぁんくしょん!ヨノワール(NN:ゲルトルート)
ヨノワール@たつじんのおび(おみとおし・ゆうかん)
151(244)-159(198)-159(28)-77(0)-160(40)-45(0)
かげうち/いわなだれ/じしん/にらみつける
ぽけっとふぁんくしょん!
mb.yakkun.com
本育成論には無い「にらみつける」を採用したのは、上述の通り、とにかく物理キレイハナを通すためと、眠りによるワンチャンにも賭けていく都合上、他のデバフが邪魔になるためです。実際に「にらみつける」が有効に働く場面があったので、採用して正解だったと考えております。
サマヨール(NN:ヒルデガルド)
147(252)-90(0)-163(100)-67(0)-187(156)-45(0)
ぽけっとふぁんくしょん!
今にして思うと、本大会向けにもっとDを厚くしておくべきだったと反省しております。もっと反省すべきこといっぱいあるんですけどね。
ヨマワル(NN:エデルガルト)
対戦結果
VS けむりだまさん 勝ち
もうこれ負けでいいでしょ
あまりの凶悪な600族ファミリーズに面喰いながらも、私は気づいてしまったのです。
格闘技通るじゃん
そう思った時、私は一転攻勢に出ました。ドレインパンチです。
ひたすらドレインパンチ、とにかくドレインパンチ、ドレインパンチの雨です。
幸いにも、お相手のジヘッドが反抗期(はりきり)だったために無事にトリルを展開、ナゾノクサで上からキレイハナにいばって火力補助したり、相手に片っ端から眠り粉当てていきました。
合法ハーブとヨマワル3姉妹の全面的なサポートを受けたキレイハナはもう止まりませんでした。拳でほぼ全てを鎮圧したのです。はなふぶきは?
しかし、最後にサザンドラに止めを刺したのは、クサイハナでした。キノコに因んだ名をつけたばかりに、乗っ取りのプロと化したようです。う~ん、トリプルバトルって感じですね。かくして、我々は勝利を収めました。
VS あかねびさん 負け
この試合ほどラフレシアにすればよかったと思った試合はありませんでした。
ジャローダの天邪鬼リフストでキレイハナが突破された時の絶望感が凄まじく、ツタージャ一家はこの大会での実質メガガル枠と言っても差し支えないでしょう。
また、トリルに大きく依存した本構築とゼニガメ一家の相性もすこぶる悪く、
- トリル張りだったヨマワルを範囲攻撃+集中攻撃で襷をつぶしながら突破
- 頼みの綱の輝石サマヨールもメガカメックスのメガランチャー悪の波動で早々に突破
- 猫騙しによる行動阻害+時間稼ぎ(その間に超火力ジャローダや強力な範囲技持ちのカメール、メガカメックスで相手を掃討する)
と、まさしくこちらが完封された試合となりました。
なお、先に公開されたあかねびさんの構築記事を拝見しましたが、実に念入りな環境考察とそれに基づいた構築が行われており、試合の前から既にこちらが負けていたことがよく伺えます。以下にリンクを記載します。本大会優勝者に相応しい、環境考察および構築記事となっていますので、是非ともご覧ください。
そんな散々な結果となった本試合ですが、あえて本構築で勝ち筋があったとしたなら、
あたりかなと今は考えております。
VS でねねさん 勝ち
待望の雨パです。
しかも、草技が一貫しているということは、
はなふぶき、ぶっ放すしかないじゃないですかぁっ!!やったぁぁっっ!!
ありがとう一家総出杯、そうです、そうです、こういうのを待ってたんです!
サマヨールへの打点も無いと見たので、さっそくトリックルームを展開し、ナゾノクサでキレイハナの火力強化し、はなふぶきを連発しました。また、サマヨールを下げて出したクサイハナの悪臭マジカルシャインで10%怯みまで引き、とても気持ちがよくて、脳内に快楽物質があふれ出ました。本当にありがとうございます。
なお、後半戦でキレイハナがニョロトノの素催眠を受けてしまい、その後の冷凍ビームで落ちてしまいました。悪臭10%怯みを引いた分と考えると、運って基本的に平等なのですね……。その後なんやかんやあって勝ちました。
VS かれんさん 負け
正直、アローや晴れパの次くらいに当たりたくない構築でした。本構築は輝石ポリ2を突破する手段に乏しいうえに、まずポリゴン一家自体の種族値が高めなので、厳しい戦いが予想されました。さらにどちらの一家もトリルができるため、トリル返しも警戒されます。
しかし、3試合目の快勝で脳が溶けたのか、2試合目の敗北から何にも学んでいないのか今となっては記憶も朧気なのですが、2試合目と同じように襷潰し+範囲技でヨマワルがトリルを張れずに退場しました。
この時点で焦りはありませんでした。今回のパーティーはDに厚く振っているし、ヨマワル3姉妹はノーマル無効なので、攻撃さえしのぎ切れば切り返しもできると考えました。
そして、2ターン目、私は思い知ったのです。
ポリゴンZの火力バリ高ぇ~
見る見るうちにパーティは瓦解しました。圧倒的範囲火力を前に受けなんて成立しないのです。ましてや超強力な支援射撃付き……、なんて制圧力でしょう……。
かくして、我々は惨敗を喫したのでした。
トリプルバトルにおけるフェアリー耐性やワイドガード、そして、つよつよノーマルタイプを破壊する格闘打点の重要性を痛感させられた1試合となりました。
感想
トップメタであると予想していた天候パを強く意識していた構築だったのですが、3試合目以外は当たらず、概ね予想を外した感じになりました。
パーティーコンセプトを抜きにしても反省点は数えきれないほどあるのですが(そもそもパーティーコンセプト自体に無理があるのですが)、やはりトリルが生命線となる構築である以上は何としてでもトリルを張るということに工夫を凝らさなければならなかった、という点が非常に大きいですね。
今回のようなルールの場合、どう足掻いても無理のある相手構築は出てくるのですが、それでも基本戦術が簡単に崩されてパーティーが瓦解するようであれば、その構築は見直さなければならなかったなと痛感しました。
具体的に言うと、大会直前で急遽没にしたラルトス一家をそのまま採用していれば、猫騙しや高火力範囲技に抵抗できて、高耐久ノーマルや鋼にも打点があったはずなのです。もちろん、ヨマワル3姉妹に非があるのではなく、私の致命的な判断ミスです。
さて、くよくよタイムは5秒で充分ということで、次は良かったことにも言及することとしましょう。
まず、過去に一時的にシングルでネタになった物理型キレイハナをトリプルで使った感想ですが、シングルとは違い剣舞を無理に搭載しなくていい分、技スぺや立ち回りに余裕ができ、個人的にはかなり可能性を感じました。今後も色々カスタマイズしてバトルしていこうって思います。できれば耐久を補強できるビルドアップが欲しかったですね。
そして、全世代を通して不遇寄りな草タイプですが、やはり刺さる場面では本当に刺さるので、今後もトリプルに限らず積極的に採用していきたいと思います。第9世代のテラスタルで草4分の1勢をわからせたいですね。
あと、「はなふぶき」で盤面を一掃できる機会なんてそうそう無いので、とても貴重な体験ができたと思います。本当にありがとうございます。んほぉきもちいぃ~
最後に
大会主催のDOVEさんをはじめ、大会参加者の皆様や、直前の通信交換進化に協力してくださったかふぇらてさんに心より御礼申し上げます。